2013年4月1日に一般社団法人太平洋協会が発足し、会長に就任いたしました。ここに、謹んでご挨拶を申し上げます。
本組織は、1974年に当時の経済団体連合会(経団連)のご協力のもと、外務省所管の社団法人 「日本ミクロネシア協会」(JMA)として発足し、1998年には、事業範囲を太平洋島嶼地域全域に拡大して組織名を「太平洋諸島地域研究所」(JAIPAS)に改称。さらにこの度、公益法人制度改革法への対応により一般社団法人となり、組織名を「太平洋協会」(JAPIA)へと改称して、新たなスタートを切りました。
本会は設立以来、日本と太平洋島嶼諸国との人的交流、文化交流等を推進するとともに、地域の経済開発や政治社会動向の調査研究、さらには外交や援助政策に関する研究及び政策提言を実施してまいりました。この40年あまりの間、一貫して我が国と島嶼諸国との友好関係を発展させるために実施してきた諸活動は、国内唯一の交流・研究機関として高い評価をいただいてまいりましたが、新生組織ではこれまでの伝統を十分に継承しながら、さらに拡大する今日的ニーズに対応するべく積極的な活動を重ねて行く所存でございます。
近年、島嶼諸国が大きく注目されているのは、太平洋をめぐる国際関係の激動が一つの原因だと思われます。こうした時期だからこそ、いま産・官・学の叡智の集結が求められ、民間団体として本会が果たすべく役割が一層重要度を増していることを感じます。
皆様におかれましては、こうした現状を十分にご理解いただき、ますますのご支援、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。