「アジア太平洋資料室」は、2003年7月の財団法人アジア会館の新装オープンに時を併せ開設しました。資料室には、明治時代から現代に至る邦文書籍・雑誌などの文献を中心とする蔵書5,000余点をはじめ、太平洋島嶼地域の様々な文献が収蔵されています。
特に、1914年~1945年までの日本の委任統治時代に刊行されたミクロネシア地域(南洋群島)に関わる研究書籍、調査報告書、単行本、写真集、雑誌、さらには公文書、パンフレット、絵葉書の類にまで及ぶ文献資料群は、市井の南洋群島研究家である故山口洋児氏(当協会元事務局長)が、数十年かけて古書店市場 からコツコツと集めたものです。戦後の混乱期に散逸してしまったこれら資料を纏まった形で公開している図書館は他になく、研究者からは高い評価を得ています。
また当協会が発足以来収集してきた太平洋島嶼地域に関する様々な分野の邦文資料や洋書なども併せて公開しており、国内研究者のみならず海外からも研究者が閲覧に訪れています。
ご利用案内
公開日:月~金の午前10時から午後5時まで。
休室日:土日・祝祭日・年末年始。その他の臨時休室日(公開日を電話で確認ください)。
利用法:資料室の利用は、予約のうえ 来室して閲覧するのが原則 です。電話などでの資料に関する内容照会や郵送複写サービスはしておりません。